ランニングブームの歴史をひも解く

練習トレイルラン, ロード

ランニングブーム、一時の勢いはないようですが今後もランニング人口はある程度底堅く推移するんじゃないかと思っている今日この頃。グローバルで見てもランニングブームは継続中です。

日本では100万人ほど減ったとはいえ、現在でも 893万人もいれば、潜在的なランナー人口対比で考えれば、十分ブーム継続中といえるでしょう。

というわけで、ちょっとした思い付きなんですが、ランニングブームの歴史をひも解いてみようと思います。

第1次ランニングブームは 70年代から

1970年代の米国で始まって1980年代まで続いたのが第一期。当時は 25百万人程度の米国人が、何がしかの Competitive running(要はレースです)、またはジョギングに傾倒。有名どころで言えば第 39代合衆国大統領ジミー・カーターも傾倒したその 1人。

なじみの深いシューズブランドで言えば、名門スタンフォード大学を卒業したフィル・ナイトが旅行で訪れた神戸でアシックスのオニツカタイガーにほれ込んで、その代理店としてナイキが始まったのは 1964年。1970年代にはNikeがナイキと読まれるようになっていたと思いますが、ブーム到来前の知名度は、マイナーメーカー、マイナースポーツすぎて、きっと「ニーケ?なにそれ?」のレベルだったはず。だってブーム到来後ですら、当時のランナーってそれこそフォレストガンプの世界ですよ。長髪でひげを生やした変な人が走っているイメージですからね。要はヒッピーで時間があるちょっとおかしな人のスポーツ。

ブームが何故 80年代に終ったのかという点については、一説にはアメリカの主要なレースで上位を外国人が占めるようになってアメリカ人が諦めたとか、飽きたとかいろいろ言われますが、まあ結局は変わり者のスポーツだったんでしょうね。実際、カルチャーシーンにまったく出てこない。1983年公開の映画フラッシュダンス、 84年公開のターミネーター、 86年のトップガンとどれを見ても踊ってる人、バイクに乗ってる人、ビーチバレーをする人は登場しても走ってる人は出てきません。

話がちょっとヨコにそれますが、その点、イギリスはクロスカントリーランニング大国であったので、映画くらいは作られました。

Chariot of Fire、この歌、聞いたことありますよね

ちなみに僕の暮らすイギリスでは今でもクロスカントリーランニングは根付いていて、僕の5歳の娘が通う女子校には全英クロスカントリー選手権アンダー・テンの部(10歳以下の部)、アンダー・イレブンの部の西部ロンドン代表選手が3人もいます。

5歳の娘も学校のお姉ちゃん達に憧れて、パークランというタイム計測つきの2キロのクロカンレースに毎週日曜日に出ています。

今の第2次ランニングブームはいつ始まった?

2010年になる頃くらいからですかね。僕がカリフォルニアにいた 2006- 2008年頃はまだそんなにランナー人口はいませんでした。どちらかというと雑誌と iPodを持ってジムに行くのが主流。

でも現状はアメリカでも国民的スポーツと呼んでよいレベルまで拡大。友人のインスタを見てもフルマラソンは全く珍しい話ではないという状況にやや驚いています。車社会のあのアメリカでですよ。ウルトラもそう。実際、伝統的に欧州勢が強かったトレイルの世界でもアメリカのアスリートが上位にひしめくようなレース、年もあります。ナイキですらお抱えのトレイルランナーがいる時代。

短距離のスピードレースがメインのイメージが強いナイキがザック・ミラー、デイビッド・レイニー、そしてサリー・マクレエとお抱えのトップトレイルランナーを擁して表彰台を狙う時代です。一昔前だったら考えられなかった状況ですね。ナイキが会社として投資をしても良いと考えるだけのトレイル市場があるということでしょう。

第2次ブームを経てランニングはフィットネスの世界に居場所を確立。ここまでくると80年代のように立ち消えになったり、炎のランナーのように映画がダサいということもなさそう。最近はドキュメンタリーも面白いものが出てきていて、しっかり根付いているなという印象です。気に入っているドキュメンタリートップ3は以下の通りです。

Finding Traction

Western States 100で大会史上最初の女性ウイナーになった Nikki Kimball(ニッキー・キンバル)がアメリカ最古のトレイル 273マイルで男性のコースレコード超えに挑戦するドキュメンタリー。イギリスではアマゾンとネットフリックスで見れました。日本ではどうか不明ですがリクエストすればリストに入れてもらえるんじゃないでしょうか。

Western Time

Western Statesを走ったSally Macrae を追ったドキュメンタリーです。こちらは Youtubeですべて公開されています。

Mont Blanc 2015

こちらは欧州勢が独占していた UTMBの表彰台に選手を送り込むべくプロジェクトを組んだチームナイキを追ったドキュメンタリー。こちらも Youtubeで公開されています。 Zach Millerのケダモノのような走りと David Laneyの闘争心に感銘を受け、 TimTollefsonのヤサ男ぶりにずるいと感じるのが正しい鑑賞法。

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