腎障害の話

トレイルレース・ウルトラマラソントレイルラン, ロード

土曜日の15時間かかったレースからほぼ72時間経過。足はまだパンパンなものの日常生活には支障がない程度に回復。

4年前に会社で全員参加で走らされたJPモルガンコーポレートチャレンジという5キロちょっとのランニング大会の時にはその後数日間は筋肉痛でぼろぼろだったことを考えればだいぶ進歩。

当時はたったの5キロ、皇居一周の距離を一生懸命走って40分。今なら10キロ走れてしまいます。それもこれも一年半前からダイエットを兼ねて始めた帰宅ランの効果。まさに継続は力なり。

ラン歴1年半で80キロも100キロもそれぞれ1回走った今なら言えるーフルマラソンが走れるようになればウルトラマラソンも実は誰にでもできます。

完走率は概して高い

僕が参加したWhite Rose Ultraは完走率41%でしたがこれは異例の部類。

一般参加可能な100キロのウルトラマラソンで完走率41%のレースって他に何があるのかなと思って探してみましたがみつけられませんでした(あったら教えてください)。

例えば僕の走ったレースと比較的感じが近いんじゃないかと思われる日本国内レースのSTY 2015(92キロ、累積標高差4100メートル)の完走率はなんと88%もありました。ほとんど全員完走。

しかもこのレース、1000人も参加するんですよ。この大きな雑多な母集団の9割が完走するんですから名前はギョッとするとけど実態はそんなに特殊な世界ではないと思います。

ウルトラマラソンは名前がおおっという感じですがタイムなんてあってないようなもの、競争ですらないところもあるのでフルマラソンをそこそこのタイムで走れる体力があれば完走のハードルはそんなに高くないです。

だって制限時間が長いですから

STYについていえば高低差があるとはいえ90キロの制限時間が20時間です。人が歩くスピードが1時間あたり4キロくらいですから走れるところだけ走って疲れたら歩いても完走できてしまいます。しかも途中にはエイドステーションがあって補給も完璧。

天候とか不整地だとかそういう要素があるので装備は大事だし、山をナメてはいけませんがウルトラはランニング狂の専売特許ではないという感じはしてきますよね。コツコツと真面目に練習を続けていれば完走するのに特殊能力は必要ありません。

せっかくなのでちょっと怖い話も

土曜日のレースでは8000kcalくらいは消費しているはずなので途中で補給をしてもエネルギー的にはdeficitの状態にあったはず。であれば体脂肪も筋肉も落ちて体重は1キロ以上減っているはずです。でも今現在は体重はほぼ戻っています。

どういうことかというと、これ、ほぼすべて水です。腫れも引きつつあるとはいえ、まだ足もパンパン。

明らかに腎機能に障害がでていますね。あと数日もすれば自然に治るんですが、老廃物を排出する機能が落ちて身体の中に水が溜まっている状態です。

腎機能障害のメカニズム

激しい運動を長時間にわたってすると横紋筋という筋肉の一部が融解して身体の中にいろいろ放出されます。

特にミオグロビンという酸素を受けとる役目を果たす蛋白質がちょうど大きさ的に腎臓の血管にすぽっとハマる(詰まりやすい)サイズなんですね。これが詰まることで腎臓への血流が阻害されて腎機能は低下。

そこにマラソンで脱水症状気味になったりすると血流量がさらに減って腎臓への負担はますます増加、程度に大小はあるとしてもまあ間違いなく腎障害が発生します。

(ちなみに足が固い感じの筋肉痛は横紋筋融解によるものです)

だからイブプロフェンはやめた方がいい(しつこくってごめんなさい)

NSAIDsと呼ばれる抗炎症・鎮痛薬は腎障害の禁忌薬です。ドラッグストアで簡単に買えることもあってランナーの間で普及しているイブプロフェンもNASIDsの一つ。

これには腎臓への血流を減らす副作用があるので、ウルトラマラソン中に飲もうものなら自分で急性腎不全になろうとしているようなものです。下手すれば死にますよ。

完走の誘惑があるので飲んでも完走したい気持ちは分からなくはないですが今の自分の足のむくみ具合を見てあらためて思います-鎮痛剤は邪道です。鎮痛剤で得た完走は本当の完走ではないですね。

独特のBadass感も台無し

鎮痛剤を飲んでの完走だったらエクストリームスポーツの一番かっこいいところが台無し。完走後の充実感も半減、何のために走ったのか意味不明とは言わないけどやっぱり意味不明。

それでもどうしても飲まなければいけないならリスクが低いといわれるParacetamolにしましょう。

死ぬ気で頑張るのとリスクを冒すのは話は別です。

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