Thames Path 100 – 途中リタイアになるも自分のレースができた

トレイルレース・ウルトラマラソンThames Path, ウルトラマラソン, トレイルラン

前日までの2泊3日までのポルト旅行では、SandemanやCroftなどの大手ではない、古くからある山奥のワイナリー、オリーブオイル生産家でさんざんテイスティングして、ややというかかなりベロベロになったり、体重がへらなかったり。

そんなこんなで、コンディション的にはどうなのという感じで臨んだテムズ・パス100マイル。

結果は残念なことに完走せずなのですが、取り組み方、内容的には満足のいくものになりました。完走していないので参考にはならないかもしれませんが、一応、お約束のレースレポートをまとめました。

自分のレースをしよう

どういう風に走ったら完走できるかなと、旅行中も友人たちとテキスト交換して戦略を一応は練りました。でも、その中で友人が一言。

Do your own race, it’s like living your own life. Don’t get carried away, happy running!

なるほど・・・。周りに流されずに自分のレースをする、か。結果はともかく、自分で満足の行くレースになればいいんだよな。

であれば、もっと単純にレースに臨もう、ザ戦略無しプラン。たいしたレース経験もなくて言うのもアレなんですが、ここのところ完走すればいいや的な態度で取り組んでいて、すこし物足りなく感じていたので、ノープランで突っ込むというのも良いなと率直に思いました。だって、別に完走するためにウルトラマラソンを始めたわけではないですからね。やれるところまで追い込もう。

この気持ちはレース当日までにますます高まって、常々、ノープラン型の人生を歩んできている自分らしく、最初からガンガン行って、フィニッシュラインをクロスするときに気力も体力も何も残っていないというところまでやる、完走しなくてもいいのでやれる限り追い込む、ということをしなくてどうする!というところまで煮詰まりました。

レース内容ーリタイアまでの経緯

当日5日土曜日のロンドンは気温26度くらい、カンカン照りの酷暑。25度を超えると酷暑という感覚は日本の人にはわかりにくいかもしれませんが、こちらは普段は比較的涼しいので、こちらの気候になれてしまうと、たまらないほど暑いという水準です。

レース開始2時間前なのでまだランナーも疎ら。

レースは、リッチモンドの市役所前からテムズ川沿いをオックスフォード目指して朝10時スタート。前半から予定通り速めに入りました。感覚的にはフルマラソンで余裕をもって走るようなペース。僕の場合は4時間が余裕をもって走れるぺースなので、5分から5分半くらいのペースで刻むイメージです。ただ、あまりタイムは意識せず、気分良く走れるペースで行ったという感じです。後半を考えて敢えてゆっくりはいるということはせず。

どんなにゆっくり入っても、160キロのレースではネガティブスプリットなんてありえないし、途中で何があるか分からない距離なので、脱水症状にならないように水分と塩サプリを確り摂ることだけ気にして後は成り行き任せ。なお、今回は暑さを考えて500mlのフラスク3本を携行しましたが、結局3本目に入れた500mlの水はただの重りになってしまいました。エイドステーションの間隔が最大15キロくらいのレースでは暑い日でも2本で十分でした。

結果、最初の42キロは4時間くらいのペース。次の42キロは少しペースを意識して落として中間点の80キロでは9時間代前半のイメージで順調なレース運び。ところがここで落とし穴が・・・昼夜の気温差です。昼間は死ぬほど暑いし、その中で日焼けはするは大量に汗もかくし、それに80キロも走ってきているので消耗というのは自分が感じていた以上。その身体を今度は「川沿いのトレイル」というロケーションならではの急激な気温の下降という状況が襲います。そう、ほんとに襲うというイメージ。発熱が・・・。風邪をひきましたw。

これはマズいなという気分になると、それまでのケダモノのような勢いはどこへ行ったのか、急に守りのモードになりましたが、時すでに遅し。そして状況も全くのアゲインスト。日中の気温の中で大気中に含まれていた水分が、気温の下がる夜はミストに。ヘッドランプは濃い霧の中で乱反射。ジャケットを着たものの、むき出しの足から容赦なく体温を奪われる展開。

守りに入って気持ちが切れたのか、急に消耗を感じ始めてペースも大幅ダウン。結果、51マイル(83キロ)のエイドでタオルを投げ入れるか考えざるを得ない状況。でも、まだこの時は行け無くはないだろうと思い、次の大きなエイドがある71マイルを目指すことに。この20マイル弱、気持ちが切れた中で走ったので実につらかった。

気温もみるみる下がり、日中との寒暖差は気温計ベースで20度以上、ミストで濡れた体で風を切って走る体感ベースではもっと差があります。発熱の状況はますます悪くなる一方。幸いだったのは、ほかの多くのランナーが苦しんだ「I can’t hold food down(口に食事を入れても戻してしまうの)」という状況にはならなかったこと。それ以外は最悪。夜12時を過ぎると強烈な睡魔も。動いているのに目をつぶって寝てしまいそう。

そしてリタイア

結果、公称71マイル地点のストリートリーというエイドでタオルを投げ入れてレースを終了。交渉71マイルなので113キロのはずですが、トレイルレースによくあるパターンで実際は75マイル、120キロ地点。残り40キロを残してのリタイアとなりました。

I’m pulling out. I gave it everything I’ve got. Nothing left.

こんなにスラスラっと気持ちが言葉になったのは初めて。リタイアすると後悔するかなと思いましたが、悔しさはあれど、「ああしておけば良かった、こうしておけば良かった」という後悔は無し。それもこれも、最初から全力で突っ込んだからだと思います。

賢くないレース運び、おすすめです。新境地。

 

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