トレイルレースの必携品の詰め方とザックの選び方

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トレイルレースを4つ走ってみて、走り方と同じくらい大切だなってしみじみ思うのは、必携品の詰め方とザックの選び方。

詰め方については、ただコンパクトに入れれば良いというものでもないし、たとえば、waterproofのジャケットはどこに入れるとレース中に使い勝手が良いのかなど、悩みは尽きません。特に経験がない僕みたいなビギナーは、試行錯誤で苦労しているはず。

ザックのメーカーの推奨通りにするのも良いのですが、聞いた時にはへーと思っても、実際に走ってみると実践的じゃ無いよねということもママあります。

それにザックも星の数ほどありますからね。どれを選んだらよいのかって悩み始めるとキリがない。

プロが教える必携品の詰め方

それで紹介したいのが、このYoutube動画。イギリスのトレイルレースのオーガナイザーの一つ、センチュリオンの講習会のものです。

UTMBの必携品を入れるということを前提に、サロモンS-LAB Sense Ultra 8 SetとアルティメットディレクションのMountain Vest V4/Ultra Vest V4の3つのベストを取り上げて詰め方を解説してくれています。

英語がわからなくても、そこは動画の良さ。見れば理解できます。

トランスグランカナリアを走ったときに、周りのSL-LAB 8 Setにパックしている人たちをみて、必携品をあんなに小さいザックにどう入れているんだろうと不思議に思いましたが、これを見て、ああなるほどという感じ。

実にうまく、手際よく詰めていきます。

僕はサロモンADV SKIN 12 SETをメインで使っていますが、12はエイドが充実しているレースではちょっと大きいかなと思うところもあり、その場合はS-LAB Sense Ultra 8 SETを使っています。

レースの長短とエイド環境に合わせて、ザックを使い分けるというはアリです。

ちなみにADV SKIN 12 SETへの詰め方の解説動画はこちらの記事で紹介しています。

ジャケットの着方との相性でサロモンが一歩リード

3つのザックの詰め方を解説しているので、それぞれの違いがビビッドにわかります。そして同時にわかるのはwaterproofジャケットとの相性。一歩抜きん出ているのはSalomonであるように見えます。

動画で実演しているように、8 SETはザックの上から被るようにジャケットを着てしまうことができます。翻って、Ultimate Directionの二つのほうは、フラスクに水がフルで入っていると無理なので、一旦、ザックを下ろしてから着るように、とのこと。そして、UDでも上から来てしまえるサイズのジャケットを買うと大きすぎるのでやめましょう、とのこと。

ザックの上から被るように着れるかどうかというのは、レース経験がないときには些細なことだと思ったのですが、この間のThames Path 100マイルを走った今なら(そして消耗でリタイアしたからこそ)、その大切さがわかります。あの時に、これを出来たら、知っていたらだいぶ消耗を抑えられたはず。

というのも、TP100では、昼の好天と打って変わって、夜間は川沿いのコースならではの急激な気温の下降がありました。実に20度以上の気温差。これ自体がまずキツイ(とても寒く感じる)のに、大気中の水分が冷やされてミストになるので身体はずぶ濡れで冷却は加速。しかも走って風を切るのでますます体温・体力を奪われます。そこで、ジャケットを着るわけですが、そうすると今度は暑くてベースレイヤーが汗で蒸れるという悪夢。

まめに着たり脱いだりしないといけないのに、12だと背負った上からジャケットを着るのはサイズ的に無理。その度にザックを下ろすのですが、これがまた面倒。疲れた身体にはこの上なくかったるいのです。

この動画を見て、8 SETとやや大きめのジャケットで臨んでいたら、また違う結果もあったかなと思えて来ます。

機能性もサロモンがリード

胸ポケットにジェルが20個も入るし、動画のなかでセンチュリオンのジェームズがサクサクとザックを背負ったまま詰めていくのをみると、サロモンの機能性の高さは圧倒的。取り出すのは詰めるのと逆の動作なので、このサクサク感はレース中のストレス軽減になるはずです。トレイルレースを4つ走った今だからわかる。

UDの課題だった素材の伸縮性や、身体へのフィット感はV4になってから大きく改善されて、サロモンに引けを取らない、勝るところまで来ているとセンチュリオンのサイトには載っていますが、レースにフォーカスして考えれば、収納性はともかく機能性では、まだまだサロモンの方に一日の長があるようにこの動画では見えます。

強いて言えば、トレッキングポールを前に縛り付けられるという点でUDに惹かれるところはあります。でも、これもQuiverを取り付けたりして工夫可能なのと、全部のレースでポールが必要なわけでもないので、好みの問題。それよりも、直接的に消耗度に影響するジャケットの着脱のしやすさを僕は優先したいかな。

最後にジャケットの着方のチップ

ザックの話からそれますが、ジャケットの着方のひと工夫もこの動画は教えてくれます。

腕を露出したままジャケットを羽織ると蒸れて不快、余計に汗をかいて消耗するので、羽織る時にはかならず腕をアームカバーをつける等して、ジャケットに直接皮膚が触れないようにすることが大事、だそうです。

なるほど、すぎる。