Ring of Steall Skyrace GPXデータとともに振り返る
タイム的にはいまいちも無事に完走、下りはCCCの時より少しはマシになったかなと思えたRing of Steall Skyrace。
こんな感じでも完走できるんだよという参考にしていただければ幸いです。このGPXマップはインタラクティブなので、カーソルを動かしたり、等高線形式の地図を選んだりできるようになっています。
PCの方がいじりやすいですかね。
僕のGPXなのでペースがショボいです。まあ、ご愛敬ということで。。。
それから最後はスーパーに行って買い物したりしてるところまで計測を止めていなかったのでやや距離と時間が長めになっています。
Max elevation: 1101 m
Total climbing: 2840 m
Average speed: 5.29 km/h
それでは、レース概要をあらためて振り返ります。
Ring of Steall(リングオブスティール)とは、古くからある伝統の登山ルートで、5つの峰をつないだトラバースをめぐるものです。
以前4つと書きましたが実際には5つでした。4つ目のピークを体感的にピークと認識していなかったためです。この4つ目の手前が死ぬほど怖いんですけどねw
最初のピークはSgor an Iubhair(スコー・アン・ヨーハー)
話者が絶滅寸前になりつつあるゲーリック語の名前で、たぶん「イチイの木の丘」という意味です。ゲーリック語は触れる機会がゼロなので、意味は推測、読み方もなんとなーくですみません。
スタート地点のKinlochleven(キンロックレーベン、レーベン湖のなんちゃらという意味)から最初のピークまでの距離はおおむね6.5キロくらい、標高差は1000メートルです。ランナーの応援に大瀬さんが頂上手前に立っていらっしゃいましたので励まされました。
意思薄弱なので、本音は「できればあっち側、カウベルを鳴らて頑張れーって言う側にいたいなあ」とは思いましたよ。
コース感はピーク周辺はやや岩があるものの、おおむねマッドサーフェスで普通の登り。高所恐怖症の方は、ピーク手前の急激に登るあたりで、ウっとなるかもしれませんがその程度です。
僕は吊り橋は苦手、足元が透けて見えるガラスの展望台では足元がスース―する感じがする軽い高所恐怖症ですが特に問題なし。
ここから次のピークまではDevil’s Ridge(悪魔の尾根)と呼ばれる尾根が続きます。
二つ目のピークハントはSgor a’ Mhaim(スコー・ベイム)
ゲーリック語で「丸い丘の頂上」という意味です。その語感からは緩やかな丘陵をイメージしてしまいそうですが、実際は最初のSgor an Iubhairより怖いです。
最初のピークから軽い登りや下りをこなし、全体としてはFXのチャートではヨコヨコみたいな動きをした後(最近のドル円ですかね)、グワッと登ります。
距離にして600メートルの区間で180メートルの登りで、最初のスクランブル・ポイント、つまり手を使って岩場をよじ登る区間で、切り立っているのでなかなかスリルがあります。
が、まだこれは後に控えるポイントと比べると序の口。この区間の路面はおおむね硬め。
次は唯一のエイド
Sgor a’ Mhaimから最初で最後のエイドまでの区間は3.5キロほど。この間に1050メートルほど下ります。字面だとイヤーな感じ。
でも、スコー・ベイム手前のスクランブルで「もう高いところイヤ」となっている心理状態でしたから、正直どんな下りでもスクランブルして登る箇所がないだけで本当にうれしかったです。
解放感とはこれだという感じ。
ですので、上手く走れなくったって、平坦なロンドンでは全くできない下りの練習だと思えばいいじゃないという軽快な気分w
路面はこぶし大の石が転がる路面をずざーっと行ってからのそんなにひどくないマッドサーフェス。Inov-8のマッドクロウのグリップ力がいかんなく発揮された区間でした。
今回、滑って転倒しなかったのはこのシューズのおかげ。
三つ目はAn Gearanach(アン・ギアラナック)
ゲーリック語で「ギア・アラナック山からの短い尾根」という意味になりますが、実際にはComplainer、「不平をいう人」という名前で通っています。
17キロ地点でネビス川をジャブジャブと渡河してからAn Gearanachへの登りがはじまりますので、12キロ弱地点からの5キロ強はは多少のアップダウンはあっても、いわゆる「走れる区間」です。
川の水は冷たくて堪らないかなと思ったら、そうでもなくて、清涼感があって悪くなかったです。
この頂上への登りは17キロ地点から3キロほどで800メートル弱、たまんないという感じではなかったように記憶。
もっとも、この頃には「あと一つピークハントをすれば下り」という気分になっていたので、その気楽さも辛さの軽減につながっていたように思います。(実際にはあと二つ)
四つ目のStob Choir a Chairnm(ストプ・コイレ・なんちゃら)
要はなんかの頂上という意味らしいこの峰。ここまでは上がったり下がったりしますが、ざっくり言えばヨコヨコ。
でもこの区間にあるスクランブルポイントは滑落したら一発アウト。
前後なのか上下なのかランナー同士で声をかけながら引っ張り上げたりするポイントが一つ。あれは怖かった。
でもここが終わってしまえば、あとはなんてことなし。
最後の峰Am Bodach(アン・ボダク)からはゴールまで下り一辺倒
コース上では23キロ地点、Old man(老人)という名で通るこの峰を通過した後は30キロ地点のゴール目指して下りのみ。
6キロで1000メートルを下り、最後の1キロは平坦な道をゴールまで駆けることになります。
この6キロの下りといのがクセモノで、足が膝まで沈むような泥濘がそこここに。あれ、底が浅いと思ってウッカリ大胆に行くとズボっと行くし、見えない底の形状次第では逆関節がバッチリ決まるので、僕はグェッと声にならない声を出してうめいたのが1回だけじゃなくて2回。
ほんとやる気なくなるなと思ったものの、ゴールが近くなっているのでその辺はレース後のビールをイメージして頑張りました。
最後の平坦な区間は、やや進歩したのか、走る足は残っていて気分よく走ることができました。
とこんな感じ。
Err… ijoudesu